第1回はこちら
アームの種類
アームには様々な特性があり、特性によっていくつかに分類できます。
今回はアームを「軌道」「重さ」「属性」に分けて説明し、それぞれの使いどころや対策をお伝えします。
軌道
「直線」「円弧」「追尾」があります。今回は「直線」「円弧」について解説します。
直線アーム
直線アームはまっすぐ飛んでいきます。
攻撃側
直線アームを打つ側は、相手のステップ先を読むようにして打つとよいです。
相手が右に行くと思ったら、思いっきり右に曲げましょう。
最初は思い切って全力曲げするぐらいでいいと思います。アームによりますが、左スティックをちょっと倒したぐらいではあまり曲がりません。
相手はステップで攻撃を避けやすいので、最初の択は
①左に打つ②右に打つ③まっすぐ打つ
の3択ぐらいに考えてください。
ちなみに初心者のうちは「相手は壁から離れるように動きがち」ということを覚えておくとよいと思います。
壁に追い詰められるのを嫌って広いスペースに逃げようとする人が多いです。
これを念頭に置けば、どこに攻撃を置いておくべきかなんとなくわかると思います。
相手が逃げると思った方向に攻撃を打ってください。
防御側
直線アームを受ける側は、ステップ先を読まれないように左右移動しましょう。
例えばいつも左に移動していたりすると、確実に左を狙われて当てられます。
移動方向を組み合わせることで択を散らし、相手に動きを読まれないようにしましょう。
確実にガードできる場面であれば、ガードしてしまえばいいと思います。
円弧アーム
ブーメランのように弧を描いて飛んでいきます。
攻撃側
相手が両手を出しているときはほぼ確実に当たります。
相手を揺さぶって手を出させ、その攻撃を避けるのと同時に円弧アームを打ちましょう。
また、円弧アームを避けるには前後移動する必要があるので、相手を前後に動かすために使いましょう。ライン管理に使えます。
防御側
「円弧アームを避けるなら前後移動」これを絶対覚えておいてください。
特にフェニックス系、ブーメラン系、チャクラム系に対しては前後移動。これを徹底してください。横ステップするとかなり当たってしまいます。
前後移動で避けるか、ガードしましょう。
また、相手が円弧アームを持っているときに安易に両手出ししないでください。
円弧アームに対して両手を出すとほぼ確定で攻撃をくらってしまいます。
片手攻撃で我慢して、相手が円弧アームを打った後にもう一方の手を出すぐらいの意識でいましょう。
重さ・相殺
重さ
アームには「軽量」「中量」「重量」の重さがあります。
※ファランクスとキックバックだけ特殊です。「超重量」と呼ぶことにします。
初心者は軽量と中量を使うことをおすすめします。
軽量
1~3弾が出て、素早く飛んでいくアームが多いです。
広範囲に広がるアームが多いので、エイムが苦手な初心者は軽量アームで慣れていきましょう。
また、隙が少なく連射率も高いので、パンパン気持ちよく打ちたい人はまず軽量を使いましょう。
これだけ聞くと軽量が最強に聞こえますが、後述の相殺との関係でしっかりとしたリスクがあります。
中量
そこそこ早く、相殺されにくいのでバランスのいいアームが多いです。
大会等でも中量アームの使用頻度が高いです。
最もスタンダードなアームと言えるでしょう。
重量
軽量、中量アームを押しつぶして進める代わりに、スピードが遅い、戻りが遅い、要するにリスク高めパワー系のアームです。
初心者にはあまりおすすめしません。
初心者同士であればごり押しできるかもしれませんが、少し慣れた相手にはほぼ確実に避けられます。
的確なタイミングで打てる上級者であればこそ使いこなせるでしょう。
超重量
ファランクスとキックバックは、他のすべてのアームを押しつぶして進みます。
ただし正面からぶつけることができればです。
初心者が扱うのは難しいので、あまりおすすめできません。面白いですけどね。
相殺
アーム同士がぶつかった時にどちらが打ち勝つかは、重さによります。
「重い方が打ち勝つ」
「同じ重さだと相打ち」
と覚えておいてください。
軽いアームと重いアームがぶつかると、軽いアームがそこで止まり、重いアームが進み続けます。
Ex.軽量のポップスターと、中量のエクスブローがぶつかった場合、ポップスターはその場で落ちて、エクスブローは進み続ける。
これを「相殺」と言います。
※正しくは「貫通」と言った方が良い気がしますが、コミュニティでは「相殺」と表現します。
より重いアームが優先されるわけです。
同じ重さのアームがぶつかると、両方ともその場で止まります。
Ex.中量のトースターと、中量のエクスブローがぶつかった場合、どちらもその場で止まる。
これも「相殺」と言います。
ただし、相殺は弾同士がぶつかった場合だけに起こります。
Ex.自分がトースター、相手がポップスターを打っていても、ぶつからなければどちらも進み続ける。
Ex.自分がエクスブローを打って、相手が無チャージのトリプルボムを打ったとする。自分のエクスブローと相手のトリプルボムの3弾のうち2弾が当たったとしても、トリプルボムの残り1弾は進み続ける。
「相手の攻撃を防ぐ」択として相殺を使うときは、しっかりと相手の攻撃にぶつけましょう。
それに対して攻撃側は、相手に相殺されないように攻撃を打ちましょう。
属性
ステップ継続(Yボタン長押し)、ジャンプ後の着地、ガード継続でアームをチャージすると、ダメージ増加と属性が付与されます。
各属性の効果と使いどころ、おすすめアームをお伝えします。
炎
効果
相手を確定ダウンさせる。
相手のラッシュゲージを下げる。←意外と知らない人が多い。
使いどころ
スーパーアーマー持ちファイターと闘うときにはぜひとも持っていきたい。
ランクマッチなど、相手がどのファイターを使ってくるかわからないときには1本は入れておきたい属性。
おすすめアーム
トースター
ロースター
トースターのダメージを上げて、曲がりやすくして、その代わり連射率を下げたアーム。エイムできる玄人向けです。
バーチカル
縦3弾が飛んでいきます。他の軽量アームと違い、チャージしても3弾のままなので相殺されにくいです。
雷
効果
相手を一時的に行動不能にする。
使いどころ
相手のアームを両手とも破壊して行動不能にします。
雷を当ててつかみにつなげる「雷つかみコンボ」で大きなリターンを取れます。
ただし、意外と相手の回復が早いので、遠距離ではつながりません。近距離~中距離で確定します。どの距離までコンボがつながるかは把握しておきましょう。
また、雷を当ててラッシュにつなげる「雷ラッシュコンボ」は、一気に勝負を決められるロマンコンボです。
しかし相手に当てるのが難しいアームばかりなので、初心者が使うのは難しいでしょう。
おすすめアーム
リボルバー
3発弾が順番に飛んでいきます。初心者同士の闘いでは嫌われること間違いなし。
チェイサー
追尾型アーム。相手にガードされた後や、壁・地面にぶつかった後に爆発します。ほとんどエイムする必要がないので初心者でも使いやすい。ガーキャンダッシュを抑制できます。
ショック
効果
相手を一瞬行動不能にする(雷アームより硬直が短い)。
使いどころ
近距離でショック属性を当てれば、ショックからのつかみでコンボが確定します。
どの距離までつかみにつなげられるのかを自分で確認しましょう。
上位勢も多用しています。ショックつかみコンボで約250ダメージ取れる(体力の約1/4)ので、2回でも決めればほぼ勝負が決まると言ってもいいでしょう。
特に起き攻めで使うのが強いです。
相手をダウンさせたら距離を詰めて、起き上がり方向に被せるように打ちましょう。
当たらなくてもかなりのプレッシャーになり、相手の行動択を制限できます。
ただし、スーパーアーマー持ちファイターに対してはあまり有効ではありません。
おすすめアーム
チャクラム
マジで強い。ほぼSランクアーム。対戦の組み合わせによっては絶望的な起き攻めになることも。近距離でガーキャンダッシュ→チャージチャクラム→つかみの一連の流れが強行動。
トライデント
横3連。トリプルボムよりもスピードが遅いので、相手に当てるには相手の動きをよく見る必要があります。
風
効果
相手を吹き飛ばす。
使いどころ
風で相手を吹き飛ばしてラッシュにつなげる「風コンボ」はもはや定番となりました。
相手を壁に吹き飛ばした直後にラッシュを発動して拾えば、風コンボがつながります。
だいたい400ダメージ以上が確定するので、一発当てればほぼ勝ち確定といってもいいでしょう。
雷属性よりも当てやすいアームが多いので、上位勢では風属性のアームの方が多用されています。
おすすめアーム
ポップスター
腕の太いファイターのチャージポップスターは超広範囲なので、ジャンプで逃げようとする相手にも当たります。コンボがつなげやすいです。
オロチ
円弧アームで、避けるのが難しい。チャージ状態で当てると相手は横に吹っ飛びます。
吹っ飛ばした後は相手の方を向いてラッシュを当てましょう。
爆発
効果
相手にヒットした後、爆発し追加ダメージを与えます(追加爆発)。
また、ガードされた後、壁・地面にぶつかった後も追加爆発します。
使いどころ
最強属性と言ってもいいでしょう。ダメージも大きく、追加爆発があるのでガーキャンダッシュがしにくく、プレッシャーをかけることができます。
ただしスーパーアーマー持ちファイターに対してはダウンを取れないため、あまり有効ではありません。
また、自分の爆発アームがチャージ中に、相手の攻撃が自分の腕に当たると自爆します。
エクスブローは相殺でも追加爆発が発生するので、自分の近くで相殺されないように注意しましょう。自分が追加爆発を食らってしまいます。
(上級者向け)追加爆発だけに当たった時は硬直が発生します。追加爆発硬直した相手に対してラッシュやつかみをつなげることができます。
(上級者向け)また、地面にいる相手に対して、自分がジャンプした状態など、相手と高低差があるときに爆発属性を当てると相手が少し浮くため、コンボにつなげる「爆発コンボ」ができます。
おすすめアーム
トリプルボム
エクスブロー
氷
効果
相手を一定時間凍結状態にしてほとんど動けなくさせる。
凍った側ができる行動は、「ガード」「攻撃」「つかみ」「ラッシュ」のみ。
使いどころ
上級者向けです。使えば使うほど味が出てくるスルメアーム。
相手を凍らせてからのセットプレイが魅力的。
相手が凍っている間に再度氷属性を当てれば、凍結状態を継続させられます。
連続で氷属性を当て続けることを「氷ハメ」といいます。氷ハメに成功すれば莫大なリターンを取れます。
相手を凍らせたら、自分はとても有利な読み合いをすることができます。
最大リターンは氷状態の継続なので、それを念頭に読み合いをしましょう。
ただし、初心者のうちは読み合いが苦手でしょうから、凍らせたらとりあえずつかみをしておけばいいと思います。
おすすめアーム
フリーザー
氷ハメといえばフリーザー。ミェンミェンの龍化状態の氷ハメは超強い。
ヒュンチャク
氷属性というより、相手の軽量アームを相殺するために使います。
ブラインド(盲)
効果
相手の視界を奪う。
使いどころ
ネタアームのような扱いを受けがちですが、意外と強いです。
ジョーカーのスピードが速いので、空中を飛び回る相手(リボンガールやキッドコブラ)に対して有効になります。
スーパーアーマー持ちファイターに対してはダウンを取れないのであまり有効ではありません。
おすすめアーム
ジョーカー
素早く飛んでいきます。縦3連のアームで、バーチカルより若干横の攻撃範囲が広いです。チャージ状態にして近距離で当てればラッシュコンボにもつなげられる(上級者向け)ので、使いこなせれば渋みが出るアームです。
毒
効果
一定時間、一定周期で相手にダメージを与え、一定フレームごとの硬直を発生させます。当てた回数によりダメージと硬直頻度が上がります。
1回目で1ダメージずつ、2回目で2ダメージずつ、3回目で3ダメージずつです。硬直頻度も当てた回数により上がります。
使いどころ
HPに対するダメージはさほど大きくありませんが、一定フレームごとの硬直が生じるため、闘いを有利に進めることができます。
相手の毒状態を継続できればプレッシャーを与え続けることができます。
もっとも、毒属性自体はそれほど強くなく、毒属性のアームの機動などが特殊なので、そのために使うというイメージです。
おすすめアーム
スカリー
軽量で単発の唯一のアーム。速く、意外と曲がる。初心者には打ちやすいかもしれない。もっとも、中量以上に相殺されるため、打ちどころはよく考えないといけない。
スコルピオ
地上打ちとジャンプ打ちで挙動が変わる。初心者には扱うのが難しいかもしれない。
地上だと設置型のアームとして、サソリがゆっくり相手に向かっていく。攻撃のタイミングをずらして相手の行動を抑制するために地上打ちを使う。
ジャンプ打ちすると円弧アームの軌道になる。素早く飛んでいくため、近距離で打つと当たりやすい。
アームの世界は奥深い
ガチ勢向けアームとなると、やはりS、Aランクアームを使いたいところです。
しかし様々なアームの組み合わせで魅せコンボができたり、未知なる動きが可能になります。
ここに紹介したのはアームのほんの基礎知識です。
プレイしていくうちにどんどんと発見があると思いますので、自己流の開拓をしてみてください。
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